「運」という言葉をよく耳にしますよね。
「あの人は運がいい」「あの人は運が悪い」「運に見放されてる」「運が向いてきた」などなど・・・
生まれつき運の善し悪しはあります。
それを私達占い師は、「強弱」と言います。
この世に生まれて初めて肺に空気を取り込んだ時、宇宙のエネルギーも吸い込みます。
その時の宇宙のエネルギーが強いか弱いかで、その人の運命の強弱が決まるのです。
私は生まれながらの運の強弱を、こういう例えで相談者さまに説明しています。
「ジェット機を貰って生まれて来た」=運が強い。
「何も貰わず身1つで生まれて来た」=運が弱い。
生まれながらにジェット機があるなんて羨ましいですよね!
運が強い方が弱いより良いに決まっています。
ですが、運命学の教えはそんな浅いものではありません。
強いものを授かった者には、それ相当の試練も与えられているのです。
実際に貴方が赤ん坊で、ジェット機がそばにあるとしましょう。
貴方は何処へでも快適に飛んで行く事ができます。
しかも、好きな人を沢山乗せて・・・
でも、赤ん坊の貴方は操縦の仕方も分からないし、
それがどれだけのコストが必要なのかも何も分かりません。
強い運を授かった人はそれに見合った努力をしない限り、ジェット機はただのコストのかかる鉄屑です。
一方、弱い運の人は丸裸で生まれました。
何もない所から始まる分、その時の身に応じた乗り物を選んでゆきます。
三輪車から自転車、バイクから車、車からセスナやクルーザー・・・
ジェット機はなくとも、歩みと共に快適にその時乗りこなせる乗り物を操縦して
好きな所へ行けるという利点があります。
但し、強い運を授かった人同様、努力をしない限り丸裸のままです。
授かった運命は、車の前輪で、後輪は貴方の努力です。
ハンドルは誰でもない貴方が握っています。
自分は運が強いからといって、やみくもにアクセルを踏み続けるといつか必ず事故を起こします。
また、運が弱いからといって、牽引車を待つだけではどこへも行けません。
運の強弱に実は善し悪しはありません。いずれも正しく使ってこそ活かされるのです。
また、努力というのは、「正しい選択」だと私は考えます。
選択を間違えれば、いくら努力をしても無駄に終わります。
占いというのは、単に当る当らないの問題ではなく、また、貴方を喜ばせるだけの詭弁でも、
貴方の不安をあおり立てるものでもありません。
どういう選択をすれば良いのか?を指し示す羅針盤のようなものなのです。
人生の天気予報と言ってもよいでしょう。
貴方の頭上に雨雲が厚くのしかかっているのなら、それをしのいで快適に過ごす方法があります。
晴れ渡っているのなら、大いに外へ出て活躍すれば良いのです。
その時の状態を知り、活かしてゆく知恵が占いの役割なのです。
運を味方につける。とは、そういう事です。
正しい選択が出来るようになるために、占いという知恵を有益に役立てて欲しいものです。
ハンドルはあくまで貴方が握っているのです。
誰かにそれを決して委ねてはいけません。
私からのお願いです。