感情が暴走してしまう時ってありますよね?
優秀なF1ドライバーはアクセルよりもブレーキの掛け方が上手いそうです。
貴方も心のブレーキを上手に掛けれるようになって、優秀な人生のドライバーを目指しましょう!
感情の種類は陰陽五行説では5つ挙げられています。
今日はその1つ「喜び」についてのブレーキの掛け方をご紹介します。
喜びはいつまでも長く続いて欲しい感情なのに、なんでブレーキ掛けなくちゃいけないの???
と思ってしまいますよね!
ここで述べる「喜び」とは、どちらかというと「悦び」や「快楽」の方の感情です。
陰陽五行説の根幹理念は「中庸」です。
「ほどほどの美学」というやつです。
喜びも過ぎれば醜態を晒します。
中世ヨーロッパの貴族達は、毎晩のように飲んだり食べたり楽しくパーティーをしていました。
食べるものやお酒がいつでも豊富にあり、それが毎日・毎晩続くのです。
羨ましい限り・・・
その内の一人が、暴飲暴食のために胃の中のものを吐き出します。
あらゆる楽しみに飽きていたその貴族は、「吐く」という行為に面白さを見出してしまいます。
それからは、胃を満たすために食べるのではなく、「吐く」楽しさを得るために食べ続けたと言います。
これはもう狂気の沙汰ですよね。
つまり、「喜び」「悦」が暴走すると狂気になるのです。
恐ろしい・・・
さて、行き過ぎた「悦」を止める薬となるのは、陰陽五行では、「礼」であると説いています。
「礼」とは、「敬いの心」です。
前述の貴族に、大地の恵みへの感謝や作ってくれた人達への敬いの心があれば、そんな暴挙は行わなかったことでしょう。
また、礼節という言葉もあります。
礼節とは、礼儀と節度を意味します。マナーやエチケットとも解します。
TPOをわきまえるとは、礼節のひとつです。
個人主義・自由主義の現代では、礼節は死語に近い言葉かも知れません。
しかし、「敬いの心」を発露とする言行動は、本当の意味での「喜び」を運びます。
周りに感謝し、その精神を敬う気持ちは、美しいものです。
美しさを欠いた喜びは、醜いものだと思いませんか?
楽しくはっちゃけるのはとても良い事です。
むしろそれがないと世知辛いこの世の中、生きていくことは難しいくらいです。
皆様には「礼」の精神を心の片隅に常に据え置いて楽しんで欲しいものです。
喜びと礼節を上手に使い分けて、エレガントな紳士淑女を目指してください。
今日はここまで。
最期までお読み下さりありがとうございました。
次回は「思」についてのブレーキの掛け方をご紹介します。