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心のブレーキの掛け方#4憂い編

感情が暴走してしまう時ってありますよね?

 

優秀なF1ドライバーはアクセルよりもブレーキの掛け方が上手いそうです。

貴方も心のブレーキを上手に掛けれるようになって、優秀な人生のドライバーを目指しましょう!

 

感情の種類は陰陽五行説では5つ挙げられています。

今日はその1つ「憂い」についてのブレーキの掛け方をご紹介します。

 

「憂い」とは、思うようにならなくて、辛くせつない。

悪い状態になることを予想して心配する感情をいいます。

 

ネガティブの極みみたいな感情ですね。

 

ちょびっとの憂いなら、ある種「色気」のような魅力になり、人の心を捉えて離さない

存在として映るので、少しはあった方が良いかもしれません。

少し影のある人って興味をくすぐるので魅力的です。

 

「イイ男」「イイ女」って、影や心の傷を上手にチラ見させつつ、前を向いて颯爽と歩いている

じゃないですか。そういう人は年を重ねる度にさらに魅力が増してくるんですよね~

う~ん、かっこいい!!

 

しかし、憂いが過ぎるとこれはもう病気です。

精神が参ってる状態なので、然るべき機関で受診が必要な領域になります。

 

さて、憂いを武器として上手に操れない人はどのように対処すれば良いのでしょうか?

 

陰陽五行説では、憂いに対しては「義」を用いよ。と説いています。

 

「義」とは、条理。道理にかなったこと。欲を捨て、公共のために尽くす精神。

をいいます。

 

そもそも憂いとは、哀れな自分を自分勝手に悲観する事で生まれるものです。

煮詰めて考えると、その原因は「欲」にあるのではないでしょうか?

 

その欲から離れるためには、「義」の精神が最も有効ですよ、と教えているのです。

 

憂いに囚われてしまっている自分に気づいたら、なんでもいいから人の役に立つことを考えて

行動しましょう。

良い行いをすると、気持ちも随分晴れやかになり、自分を褒めたい気持ちになれます。

 

小さな事で良いのです。たとえば、道ばたのゴミを拾う。とか、人が脱ぎ捨てた靴を揃えるとか。

使ったトイレや洗面台を後で使う人のためにきれいにしておくとか・・・。

家の中を掃除するのも良い行動です。何故なら、掃除とは、縁あってやって来たすべての物に

対しての「義」の心の顕れです。

「憂い」に囚われて、自分に余裕のない間は、無理のない範囲で家の中を掃除してみてください。

掃除が億劫なら、窓を開けて換気するだけでも結構です。

少し自分に余裕が出来てくれば、ボランティア活動に参加するのも良いでしょう。

 

サッカーのワールドカップに参加したオーディエンスや選手が試合の後に、ゴミを拾ったり、

ロッカールームをきれいにして帰ったというエピソードが世界の賞賛を浴びた事は、記憶に新しい事です。

 

また、「義」は「忠義」にも当てはまります。

感謝の恩を忘れずに、尽くしてくれた人に恩を返す美しい行為です。

 

人の恩を忘れて、自分の力でそうなった、自分の力がそうさせた。という傲慢な気持ちが、

状況が悪くなった途端、「憂い」の気持ちに支配されるように思います。

 

残念な人の典型ですよね・・・。

自戒を込めて言い切ります。

 

欲とは一生涯付き合っていかなくてはいけないものです。

また、欲があるから私達は生きていけるのです。

 

その欲を捨てきることは聖人でない限り無理です。

 

私達の多くは欲にまみれた凡人です。

その欲の中に、ほんのちょっとだけ、「義」の心をプラスしてやるだけで、

人生がグンと豊かなものになります。

 

年を重ねても「イイ男」「イイ女」でいるために、「義」の精神を忘れず実行し、

欲と上手に向き合って、憂いのない、爽やかな人を目指してみませんか??

 

今日はここまで。

最期までお読み下さりありがとうございました。

 

次回は最終回「恐」について投稿したいと思います。